2,債権管理あっての債権回収

「1,債権回収までの流れ+基本的なノウハウ」の終わりに近い文章で、「債権を管理する」と書きました。
さて、「債権を管理する」つまり「債権管理」とは、どういうことか?について記載します。
「債権管理」とは、当初の支払期日までの問題と考えれば良いと思います。
     
 発注・受注  →  納 品  →  請 求  →  入 金
(契約成立)   (売掛債権の発生)        (債権回収終了)

通常の売買取引では、当初約束された支払期日に入金があって終了します。
この支払期日までの売主(債権者)のすべき行為が債権管理です。
簡単に言うと、いつ・どんな注文を受け、いつ納品し、金額はいくらで請求書はいつ発送したか?、総額はいくらか?などについて、キッチリ管理して証拠を残すことです。

日本の法律では、紛争は最終的には訴訟で決着をつけます。
支払期日に入金されない場合は、最終的には訴訟になります。

 未入金 → 再請求・交渉など → 未入金 → 訴訟などによる回収

買主が、売主(債権者)の主張を全部認めてくれれば良いですが、そうとは限りません。
注文していないとか、未納品だなどと反論するかもしれません。
そのときのためにキッチリ証拠を残すことが必要です。
証拠が揃っていなければ訴訟しても勝てるとは限りません。

それだけではなく、取引開始のときから相手の様々な状況を把握しておく必要があります。
信用できるか?会社は順調か?資産はあるか?や、代表者の人格などです。

債権管理がシッカリされていると、紛争が減って回収率も高くなると思います。
訴訟に至らなくても入金される可能性も上がります。

ですから、「債権管理」あっての「債権回収」であると言えます。
それほど「債権管理」は重要なのです。

 

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